生理移動について

結婚式や旅行などのイベントと生理予定日が重なっているとき、受験や就職試験などを万全な状態で迎えたいと考えたときは、できるだけ不安要素を取り除いておくために「生理移動」をお勧めすることがあります。
具体的には、予定日よりも早めるか、遅くするかのどちらかを選択することになります。
当院では、基本的に中容量ピルを処方いたしますが、必要に応じて低用量ピルを処方することもあります。
このようなときはご相談ください
- 結婚式や旅行などの日程が生理予定日と重なっている
- 受験などに万全な状態でのぞみたい
- 月経による痛みをうまくコントロールしたい
- 不正出血があるが、特段の病気は見つからなかった
- 生理の期間を調整したい
予定日よりも生理を早めたい場合
生理予定日を早めたいときは、早める予定のひとつ前の月経が開始されてから5日目までに生理移動ピルを服用します。
このお薬は、月経日を早めたいとされる日まで服用し続けます。
なお服用を止めた2~4日後には、いつもより経血量の少ない月経が発来するようになります。
予定日よりも生理を遅らせたい場合
遅らせたい月経周期が発来するとされる予定日の5~7日前にはピルを服用し始めます。
その後は月経が来るのを避けたいという日まで飲み続けることになります。
服用を止めてから2~3日後には月経が発来するようになります。
なお、この方法によって月経を遅らせる場合は、原則として一週間程度までの移動が可能とされていますが、服用中に生理が来るケースもあります。
そのようなときは、担当医に相談し、速やかに服用をやめるようにしてください。
生理移動ピルの服用について
月経移動を目的としたピルも、1日1回1錠を24時間ごとに服用することが大原則です。
もしもピルを飲み忘れたときは、気付いた時点で飲むのですが、服用する錠数に違いがあります。
その日のうちに飲み忘れに気付いたときは、その時点で1錠服用し、翌日以降は予定通り飲んでください。
次の日に前日の飲み忘れに気づいたときは、前日と当日分、合わせて2錠服用し、翌日以降は予定通り飲んでください。
なお、2日以上忘れた場合は月経移動の効果が得られません。
副作用について
生理移動ピルの副作用として、嘔気、頭痛などが起こることがあります。
また、まれに血栓症を引き起こすことがあります。
生理移動の料金
生理移動 | 3,500円/1回(税込み) |
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吐き気止め | 100円/1錠 |